欧州プレイヤーのパイオニア的存在のクーコッチは 旧ユーゴスラビアやクロアチア代表を経て 93年ブルズに入団

ブルズではベンチから出て来て活躍するシックスマンとして有名でしたが ベンチだけでなくスタメン出場も多く 96から98年の三連覇に貢献

ジョーダンやピッペンに次ぐブルズ三番手の得点源でもありました

ブルズはトライアングルオフェンスを採用しており イメージ的にジョーダン・ピッペン・ロッドマンの三人が軸に組み立ててる印象がありますが スコアラーのジョーダンとリバウンダーのロッドマンはトライアングルをコントロールする役割でなく ここはピッペンとクーコッチが担いました

スタッツ以上にクーコッチのブルズにおける役割が重要で 万能性の高さから 攻撃面であらゆる要求に応える事が出来た選手です

対人ディフェンスはフィジカルの強い相手に苦労した側面もありますが クーコッチはスイッチディフ頼りになりェンスでどこでも守れる汎用性の高さもあり ブルズのスモールラインナップのキーマンでもあります

NBA入り前から欧州で優勝や多くの賞を受賞し 長身レフティー(左利き)から3ポイントを撃ち パス能力が高く どのポジションからでも得点が取れる万能性から ヨーロッパのマジックジョンソンと言われました

名将パットライリーは『世界で最も万能な選手の一人 若い頃のマジック・ジョンソンを彷彿させる」と絶賛

90年代はすでに欧州プレイヤーがNBAで活躍しはじめましたが まだ過小評価されている時代で 疑いの目を持たれていた時代です

彼もまた疑いの目に試され それをクリアしていき 結果的に後に続く欧州選手への道を切り開く事になります

プレーオフではシュート効率が低下して 波が激しい部分があったものの 勝負所では頼りになり 98年には安定した活躍でスターターとして優勝に貢献し 当時の懸念点もクリア

2021年に殿堂入りを果たし ブルズ後期3連覇時代の3年間全てに関わったメンバーの中で4人目の選出

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